コード進行を作成したり解釈したりするとき、セカンダリードミナントを知っていることは非常に重要です。
本記事では、セカンダリードミナントとは何なのか、どのように使用されるのかを見ていきましょう!
ドミナントの復習
まず、ドミナントとは何かを思い出してみましょう。
復習不要!という方は、次の項まで飛ばしてください。
ドミナントはダイアトニックコードの5番目のコードです。
例えば、CメジャーキーならGがドミナントに該当します。
ドミナントは不安定な響きをしており、安定しているトニックへ向かうとき、強い推進力を持ちます。
この進行を「ドミナントモーション」と呼びます。
また、ドミナントに7thを追加して四和音にするとすると、さらに不安定な響きになります。
CメジャーキーならG7です。
これをドミナントセブンスと呼びます。
より詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
セカンダリードミナントって何?
セカンダリードミナントとは、トニック以外のダイアトニックコードを仮にトニックとみなして、そこへ解決するドミナントセブンスを作って進行させる手法です。
例えば、CメジャーキーでDmはトニックではありません。
しかし、トニックだとみなしたとき、それに対するドミナントセブンスはA7です。
つまり、A7 → Dmという進行にして、擬似的なドミナントモーションを生み出すのがセカンダリードミナントです。
ちなみに、ダイアトニックコードの中でVIIm-5は不安定なコードなので、トニックとみなすことができません。
つまり、VIIm-5に解決するセカンダリードミナントは存在しないことになります。
セカンダリードミナントの使い方、使用されている楽曲
セカンダリードミナントは多くの楽曲で使用されていますが、2曲だけ例として説明します。
※コード進行はChordWiki様を参照
1曲目は「Butterfly / 木村カエラ」です。
ここで注目したいのは、冒頭の歌い出しの進行です。
『Butterfly 今日は 今までの』のところです。
キーはE♭で、
E♭ → Gmin/D → C#min7-5 → C7 → Fmin
という進行になっています。
C7がFminに解決するセカンダリードミナントです。
ディグリーネームで表すと、Ⅵ7 → Ⅱmとなります。
セカンダリードミナントの推進力をもって二回し目に入っています。
2曲目は「祝福 / YOASOBI」です。
ここでは2カ所のコード進行に注目してみましょう。
まずはAメロからBメロに入る部分です。
『遠くで煌めく景色に』からのところです。
コード進行は下記のようになっています。
Fmaj7 → Fmaj7/G → Emin → A7
→ Dmin7 → G7 → Cmaj7 → C7/B♭
→ Fmaj7 → G → Emin → Amin
ここでは、A7がDmin7に解決するセカンダリードミナントです。
また、C7/B♭はFmaj7(Bメロの頭)に解決するセカンダリードミナントです。
この部分はセカンダリードミナントやツーファイブワンの推進力がある進行になっています。
Bメロに入った後は王道進行が使用されています。
サビでもセカンダリードミナントが使用されています。
二回し目の『いつかその胸に秘めた』からのところです。
C#m7-5 → D/C → Bm7-5 → E7
→ Amin7 → Bmin7 → Emin
E7がAmin7に解決するセカンダリードミナントです。
まとめ
セカンダリードミナントについて説明してきました。
お手軽にノンダイアトニックコードの響きを入れる手段なのではないかと思います。
皆さんも、どんな楽曲で使用されているか探してみたり、自作曲に取り入れたりしてみましょう!



