susコードをご存知でしょうか?(唐突)
メジャーコードでもマイナーコードでもない、浮遊感があるコードです。
知っていると、ここぞというときに独特な響きを作ることができます。
ということで、初心者の方にもわかりやすく、susコードの仕組みと使い方を解説していきます。
susコードとは?
susコードの「sus」は「suspended」の略です。
「suspended」とは「吊り上げられた」という意味です。
まずは通常の三和音を思い出してみましょう。
根音、3度、5度の3つの音で構成されているコードでしたね。
例えば、Cメジャーコードなら「ド・ミ・ソ」、Cマイナーコードなら「ド・ミ♭・ソ」という具合です。
この3度の音が、メジャーかマイナーかを決定する重要な要素になっています。
さて、susコードはこの3度の音を別の音に置き換えてしまいます。
susコードには主に「sus4」と「sus2」の2種類があります。
それぞれ、3度の音を何の音に置き換えるかによって区別されます。
どちらも独特の響きを持ち、使う場面や効果が少しずつ異なります。
順番に見ていきましょう。
sus4とは?
sus4は、3度の音を4度の音に置き換えたコードです。
例えば、Csus4は「ド・ファ・ソ」という構成になります。
CとCsus4を聴き比べてみましょう。
まずはCです。
そして、Csus4はこんな響きです。

通常のCメジャーコード「ド・ミ・ソ」と比べると、「ミ」が「ファ」に置き換わっているのがわかります。
この半音の違いが独特の響きを生み出します。
主な使い方はこのあと説明します!
その前に、sus2についても知っておきましょう。
sus2とは?
sus2は、3度の音を2度の音に置き換えたコードです。
例えば、Csus2は「ド・レ・ソ」という構成になります。
こんな感じの響きです。

Cメジャーコード「ド・ミ・ソ」と比べると、「ミ」が「レ」に置き換わっています。
これも透明感がある響きのコードですね。
susコードの主な使い方
sus4の使い方
最もシンプルな使い方は、「Csus4→C」という進行です。

サビ前でもよく見られます。
例えば、キーCメジャーからFメジャーに転調するケースを考えます。
|Csus4 |C C7 |F |

Csus4→Cでトニックに解決したかと思いきや、Cは転調後のキー(Fメジャー)ではドミナントであり、C7(ドミナントセブンス)を経由してからトニックであるFに解決します。
サビ前で使用されている例として、ミセスのケセラセラがあります。(参照: ChordWiki)
「諦める理由探すけど」のところとかですね。
Esus4→E→F#sus4→F#になっているらしいです。
F#sus4まではAメジャースケールの音で構成されており、F#は転調後のBメジャーキーにおけるドミナントです。
サビ頭はBから始まっているので、ドミナントモーションでサビへと自然に入っていきます。
あと、自作曲で恐縮ではございますが、こちらの楽曲のサビ前でsus4を使っています。
「Bsus4→B7→E」です。
サビ頭がEであり、そこに向かいやすいセカンダリードミナントを使ってA→Bに転調しています。
Eは転調後のBメジャーキーにおけるサブドミナントです。
sus2の使い方
sus4の例と同様に、メジャーコードへつなげた響きを聴いてみましょう。
こちらも自然な流れに聴こえます。
Csus2→Cです。

もう一つ、「C→Csus2→Am→F→G→C」というパターンを聴いてみましょう。
Csus2の透明な響きを加えることで、「C→Am→F→G→C」とは少し違った印象になります。
まずは「C→Am→F→G→C」
次に、CをCとCsus2にした「C→Csus2→Am→F→G→C」です。
トップノート(最も高い音)がE→D→Cと順番に下がっていくのが印象的です。

合わせ技
「C→Csus2→Csus4→Csus2→C」のように、sus2とsus4を両方使う進行も可能です。
例のようにして曲の締めとして使うと、なんかイイ感じに終わった感が出ます。
※まとめてCとして扱われることもあるかも?

どうやって使い分けるの?
sus4もsus2も浮遊感があるコードとしてまとめて紹介されることが多いです。
どっちも「浮遊感があるコード」ならば、どのように使い分ければいいのでしょうか?
これに関しては、「どっちも聴いてイメージと合うほう、好きなほうを選べばよし!」と言わせてください。
もっと詳しい人に聴けば明確な回答が得られるかもしれませんが、結局はイイ感じに聴こえたらそれで良いと思っています。
とはいえ、このまま終わらせるとあまりスッキリしないので、一つ例を挙げて具体的なことも書いておきます。
それは、メロディーに合わせるということです。
例として聴きたいのはこちらの曲、「メルト」です。
サビ前の「かわいいのよ!」の ”かわ” のメロディーラインは ”レド#” です。
そしてコード進行はAsus4(ラ・レ・ミ)→A(ラ・ド#・ミ)になっているようです。
注意点として、コードとメロディーのどちらが先に作られたのか、筆者は把握しておりません。
本記事はメロディーが先に作られたと主張するものではございませんので、ご了承ください。
筆者はメロディーにコードを付ける順番でしか曲を作れないので、そんな感じでしか使い分けられません…。
許して!
こちらの曲の冒頭やサビ終わりの謎の部分もメロディーに合わせてsus2を使っています。
ここでのメロディーはバイオリンの高い音です。
該当部分ではファ#が鳴っています。E7sus2(ミ・ファ#・シ・レ)の構成音です。
Cmaj7(aug)/G# → C/A → Gmin/B♭ → E7sus2/B → C9 →D♭aug

変なことをしようと思って作った部分なので、なんか普通に最初から半音隣同士の音が鳴ってたりします。
でもこれが良いと思っているので、そのままにしてあります。
もっと上達したら、ミックスしなおしたいなーと思ってます。
まとめ
susコードについて解説してきました。
susコードは、3度の音を2度や4度に置き換えることで、メジャーでもマイナーでもない浮遊感がある響きを作り出すコードです。
自作曲に取り入れてみたり、好きな曲のどこで使われているのか探してみましょう!

