前回の記事で、スケールについて触れました。
そこで登場した、メジャースケールとかマイナースケールについて詳しく知ろう!
というのが本記事の目的です。
スケールって何じゃい!
とか、
キーと何が違うんだ?
って方は、先に前回の記事をご覧ください。
メジャースケールって何?
メジャースケールとは、全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音の順番で構成される音の並びのことを言います。
日本語では「長音階」と呼ばれます。
すぐに並びを覚えるのは大変かもしれませんが、「全・全・半・全・全・全・半」を呪文のように唱えていると、そのうち覚えます。
私たちが最も馴染み深いスケールであるドレミファソラシド(Cメジャースケール)もメジャースケールです。
Cから順に「全・全・半・全・全・全・半」の音程を並べると、Cメジャースケールの完成です。
全音と半音の並びを忘れてしまったときは、ドレミファソラシドの並びをヒントに思い出すことができるでしょう。
メジャースケールは明るく爽やかな響きが特徴です。
全音とか半音って何?って方は、下記の記事も読んでみてください!
メジャースケールが使われている曲は数多くあります。
明るい曲だなーと思ったら、まず間違いなく使われているでしょう。
例えば、こちらの曲のボーカルメロディーはFメジャースケール(ラスサビではF#メジャースケール)が使われています。(筆者調べ)
※ちなみに、こちらの曲は筆者がボカロに興味を持ったきっかけの曲です。とても良い。
マイナースケールって何?
マイナースケールはメジャースケールとは対になる音階です。
日本語では「短音階」と呼ばれます。
マイナースケールの特徴は、暗い響き、切ない響き、ダークでカッコいい響きです。
マイナースケールはさらに三種類のスケールに区別されます。
- ナチュラルマイナースケール
- ハーモニックマイナースケール
- メロディックマイナースケール
区別しているということは、音の並びがそれぞれ異なるということです。
ナチュラルマイナースケールって何?
ナチュラルマイナースケールは、全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音の順番で構成される音階です。
日本語では「自然短音階」と呼ばれます。
Cから順に「全・半・全・全・半・全・全」の音程を並べると、Cナチュラルマイナースケールの完成です。
また、メジャースケールを6番目の音から順に並べると、ナチュラルマイナースケールになります。
例えば、Cメジャースケールの6番目の音から順に並べると、「ラシドレミファソラ」のAナチュラルマイナースケールになります。
音程を忘れたときは、「ラシドレミファソラ」をヒントに思い出してみましょう。
Lemonのボーカルメロディーは基本的にG#ナチュラルマイナースケールで作られています。(筆者調べ)
※ボーカルメロディーのみに着目しています。
※また、例えば1番だと、Aメロの「夢にみる」の「る」はGになってそうです。
ハーモニックマイナースケールって何?
ハーモニックマイナースケールは、ナチュラルマイナースケールの7番目の音を半音上げた音階です。
つまり、「全・半・全・全・半・増2・半」の並びです。
日本語では「和声的短音階」とも呼ばれます。
クラシックっぽさが感じられる音階として知られています。
Aハーモニックマイナースケールは「ラシドレミファソ#ラ」となります。
これを例として、続きを説明します。
コードの知識が関係しているので、まだよくわからない方は飛ばして大丈夫です!
4和音のドミナントからトニックへ解決するケースを考えます。
Aナチュラルマイナースケールでは Em7 → Am、
Aハーモニックマイナースケールでは E7 → Am
という進行になります。

聴き比べてみましょう。
まずはEm7 → Amです。
次にE7 → Amです。
後者のほうが、より強く「曲が終わった感」があったのではないでしょうか?
E7にはD, G#が含まれており、これらはトライトーン(半音6つの音程)と呼ばれる関係にあります。
これは非常に不安定な響きになることで知られています。
トライトーンがあるため、後者のほうが「曲が終わった」と強く感じられます。
このことから、ハーモニックマイナースケールは、より和声的な調和(ハーモニー)が整ったスケールと言えるでしょう。
この音階は、「馬と鹿」のBメロやサビのボーカルメロディーで見られます。
※Cナチュラルマイナースケールの音のほかに、Bの音があります。
例:Bメロの「ひとつひとつなく”し”た」、サビの「僕”は”知らなかった」
メロディックマイナースケールって何?
メロディックマイナースケールは、マイナースケールの中で最も複雑な形を持つ音階です。
ハーモニックマイナースケールの第6音を半音上げた音階です。
つまり、「全・半・全・全・全・全・半」の並びです。
日本語では「旋律的短音階」とも呼ばれます。
ハーモニックマイナースケールには増2度という独特な音程が含まれていましたが、第6音を半音上げることで、それが解消されました。
これによって、より自然な旋律を作ることができるようになります。
ちなみに、これはメジャースケールの第3音を半音下げただけのスケールです。
なので、マイナースケールといいつつもメジャースケールの明るい雰囲気もあるのが特徴です。
クラシックでは、
上行するときはメロディックマイナースケール、
下行するときはナチュラルマイナースケール
を使用する慣習があるらしいです。
上行するときだけ導音から主音への推進力を利用するように使い分けるということだと考えられます。
このスケールは、例えば「パプリカ」のサビで見られます。
Bメロの最後の ”晴れるかな” はメロディックマイナーとも解釈できますし、サビ頭より前から転調したとも解釈できます。
まとめ
メジャースケールとマイナースケールは、曲の明暗を決める基本的な音階です。
さて、次はコードやコード進行について学んでみましょう。
名案だと思いませんか?
明暗だけにね!



